高収入の開発者に好まれる言語、低収入の開発者に人気の言語が判明【最新プログラミングニュース】

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高収入の開発者に好まれる言語、低収入の開発者に人気の言語が判明【最新プログラミングニュース】

世界中の開発者動向を追跡する「SlashData」が、最新の調査結果を発表しました。本記事では、高収入エンジニアが使う言語と、低収入層に多い言語がどれなのかをデータに基づいて解説します。これからプログラミングを学ぶ人、キャリアの軸を再選択したい人にとって、言語選びは報酬にも直結する重要な判断です。

今回の調査について

調査を行ったのは、世界140以上の国から開発者動向を収集している「SlashData」。エンジニアの年収、経験、プロジェクト領域、使用しているプログラミング言語などの関連性を分析し、報酬差における言語の傾向を明らかにしました。

あくまでも「言語そのものの能力差」というより、言語が使われやすい領域・業界・企業規模が、開発者の収入に影響しています。したがって「この言語を学べば必ず高収入になる」という話ではありませんが、キャリア戦略において強力な指標となりえます。

高収入開発者が多く使う言語トップ5

調査では以下の言語が「高収入層に使われやすい言語」として挙げられました。

  1. Rust
  2. Go
  3. Kotlin
  4. TypeScript
  5. Swift

なぜ高収入につながりやすいのか?

  • Rust:メモリ安全性が求められるシステム開発/ブロックチェーン/高速処理系領域で需要が増加。
  • Go:クラウド基盤・マイクロサービス・高負荷APIなど、高単価プロジェクトが多い。
  • Kotlin:Android+サーバーサイド双方に強く、モダンで保守性が高い。
  • TypeScript:大規模開発・プロダクト企業で採用拡大。JSよりも品質管理がしやすい。
  • Swift:iOSアプリ開発=企業向け需要が高い市場。

この特徴からわかるのは、高収入層=最新の技術環境で開発している(プロダクト企業・自社サービス系)ということです。

低収入層に多い言語トップ5

一方で、以下の言語は低単価の案件・待遇になりやすい傾向があると判明。

  1. PHP
  2. Delphi / Object Pascal
  3. Visual Basic
  4. Lua
  5. Perl

この結果の背景

  • PHP:中小規模サイト/WordPress案件が多く、単価が頭打ちになりやすい。
  • Delphi・VB:レガシー業務プログラムの保守が中心。単価は低く、案件も減少傾向。
  • Lua:ゲーム・埋め込みなどニッチ。スケールしにくい。
  • Perl:Web系ではPythonやGoに置き換えが進んでいる。

ただし、これは「価値が低い言語」という意味ではありません。重要なのは、仕事がどこに存在するかです。

高収入になるエンジニアの共通点

実は、高収入なエンジニアに共通しているのは **「言語」ではなく「働き方」** です。

  • 受託より自社サービス or プロダクト企業で働く
  • スケールする技術領域を扱う(クラウド・分散・高速処理)
  • 新技術へのキャッチアップを習慣化している
  • コードの質(保守性・設計力)を重視する

つまり、もし現在PHPやWordPressしか触っていなくても、TypeScriptやGoにスライドしていくことで年収は上がりうるということです。

これから学ぶなら何を選べばいい?

結論として、「いま需要が伸びていて、かつ大規模開発で使われる言語」を選ぶのが最も安全です。

初心者なら

  • TypeScript + React / Next.js(Webフロント+副業にも使いやすい)
  • Kotlin(Androidやサーバーサイドへ広く適用可能)

中級者以上なら

  • Go(クラウド環境と相性良い)
  • Rust(需要は少ないが単価は高い)

特に TypeScript と Go は、転職・副業・個人開発・将来性すべてに強い黄金コンビ と言えます。

まとめ

  • 高収入開発者は「Go / Rust / Kotlin / TypeScript / Swift」などモダンな言語を使う傾向
  • 低収入層は「PHP / VB / Perl」などレガシーや小規模案件が中心になりやすい
  • 重要なのは言語そのものではなく、言語が使われる領域
  • 今後を見据えるならTypeScript または Go が最有力

プログラミング学習は戦略です。
「好きに学ぶ」ではなく、「将来の市場で価値が高まる場所に立つ」。
これが、キャリアを伸ばすエンジニアの共通点です。

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