【完全版】Laravel × Vue.js 連携ガイド|Breezeで始める実践開発・ファイル構造の理解・進め方を初心者向けに徹底解説
これからLaravelとVue.jsを組み合わせて開発を始めたいあなたへ。 本記事では、Laravel Breeze + Vue.js を使った最も王道の構成で、 環境構築 → 連携方法 → ディレクトリ構造の理解 → 開発の進め方 をゼロから丁寧に解説します。 初学者が必ずつまずくポイントも実例を交えて解説する、保存版レベルのガイドです。
Laravel × Vue.js はなぜ人気なのか?
バックエンドはLaravel、フロントエンドはVue.js。 この組み合わせは日本でも海外でも最も人気のある構成のひとつです。
理由は以下のとおりです:
- Laravelが「認証・ルーティング・バリデーション」を簡単に提供
- Vue.jsが「リアルタイムで動くUI」を簡単に実装できる
- Breezeで両者の初期連携が“自動的に”構築される
- SPAにもSSRにも拡張でき、拡張性が高い
- 初心者でも学習コストが低い
特に Laravel Breeze は「最もシンプルにLaravel + Vue.jsをスタートできる公式構成」であり、 個人開発〜中規模開発までカバーできる柔軟性があります。
【重要】Breeze と Jetstream の違いを完全理解
Laravel公式には認証パッケージが2つあります。
| Breeze | Jetstream |
|---|---|
|
|
結論:個人開発・学習なら Breeze。 チーム開発で高度な認証が必要なら Jetstream。
この記事では扱いやすい Breeze + Vue.js を採用します。
Laravel × Vue.js 開発の全体像
本記事で扱う構成は以下です:
Laravel(API・Webルーティング・認証)
Vue.js(コンポーネント・SPA UI)
Vite(ビルドツール)
Breeze(初期設定)
簡単にイメージすると次の図です:
【ブラウザ】 ←→ 【Vue.js】 ←→ 【Laravelコントローラ】 ←→ 【DB】
これから、このラインをすべてつなげる方法を詳しく解説します。
SPAとSSR、そしてDOMの基礎をおさえよう
SPA(Single Page Application)とは?
SPA は「シングルページアプリケーション」の略で、 最初に1枚のHTMLを読み込んだあと、画面の切り替えや表示更新をJavaScript(Vue.js)で行う構成です。
- ページ遷移してもブラウザの画面全体はリロードしない
- 必要なデータだけをAPIで取得して、Vue.jsが画面を書き換える
- ネイティブアプリのような、サクサクした操作感になる
Laravel × Vue.js では、LaravelがAPIサーバー、Vue.jsが画面(SPA)を担当する形が典型です。
SSR(Server Side Rendering)とは?
SSR は「Server Side Rendering(サーバーサイドレンダリング)」の略で、 HTMLをサーバー側で組み立ててからブラウザに返す構成です。
- ユーザーがURLにアクセス ⇒ サーバーがHTMLを生成して返す
- 初回表示が速くなりやすく、SEO(検索エンジン)にも有利
- Nuxt.js などのフレームワークや、Laravel × Inertia.js などと相性が良い
Laravel側でルーティング・認証を行いながら、 Vueコンポーネントを「サーバー側でレンダリングして返す」構成もSSRと言えます。
SPA と SSR のざっくり比較
| 項目 | SPA | SSR |
|---|---|---|
| 初回表示 | やや遅くなりがち(JS読込後に描画) | サーバーがHTMLを返すので速くなりやすい |
| ページ遷移 | 超高速(画面の一部だけ差し替え) | 基本は毎回サーバーからHTMLを取得 |
| SEO | 工夫が必要(Prerenderなど) | HTMLが最初からあるので有利 |
| 向いている用途 | 管理画面、会員向けダッシュボード、Webツールなど | ブログ、メディア、LP、SEO重視のサイトなど |
Laravel × Vue.js では、まずはSPA的な構成(Breeze + Vue)から始めて、 必要に応じてSSRやInertia.js / Nuxt.jsといった構成を検討する流れが現実的です。
DOM(Document Object Model)とは?
DOM(Document Object Model) は、 「ブラウザがHTMLを読み込んだあとに作る、ページ構造の“木構造データ”」のことです。
<h1>や<p>、<div>が「ノード」としてツリー状に管理される- JavaScript や Vue.js は、この DOM を書き換えることで画面を更新する
- SPAでは「DOMの書き換え」が超重要な仕事になる
イメージはこんな感じです:
HTML(テキスト)
↓ ブラウザが解析
DOMツリー(オブジェクトの木)
↓ VueやJavaScriptが操作
画面に表示されるUIが変わる
Vue.js は、本物のDOMを直接いじるのではなく、 「仮想DOM(Virtual DOM)」で差分だけをうまく更新してくれるので、 高速に画面を書き換えられるようになっています。
SPA・SSR・DOMの関係をまとめると、次のようなイメージです:
- SPA:ブラウザ側(Vue)がDOMを書き換えまくるスタイル
- SSR:サーバー(Laravelなど)がHTMLを組み立ててDOMのもとを作るスタイル
- DOM:そのHTMLをブラウザが解釈した「画面の内部モデル」
この3つのキーワードが理解できていると、 「Laravelはどこまで担当して、Vue.jsはどこから担当するか」がイメージしやすくなります。
Breeze × Vue.jsの導入方法(コピペOK)
① Laravel新規プロジェクトを作成
composer create-project laravel/laravel laravel-vue-app
② Breezeをインストール
composer require laravel/breeze --dev
php artisan breeze:install vue
npm install
npm run dev
これで以下が自動的にセットアップされます:
- Vue.js の構成
- Vite 設定
- 認証(ログイン・登録・パスワードリセット)
- SP(Single Page)に近い画面構成
ここまででLaravel + Vue.js の土台が完成です。 今後はこの構造を元に開発を進めます。
【最重要】Laravel × Vue.js のファイル構造と役割
初心者が最もつまずく部分は「ファイルの役割の理解」です。 ここを丁寧に解説します。
▼ Laravel側の主要ディレクトリ
/routes/web.php
通常のWebルートを定義する場所。 Vue.jsを使う場合は「SPAの入り口を返す」役割に使うこともある。
Route::get('/', function () {
return view('welcome');
});
/routes/api.php
フロント(Vue.js)からのAjax/APIリクエストを受ける場所。
Route::get('/todos', [TodoController::class, 'index']);
/app/Http/Controllers
ビジネスロジックを担う。
class TodoController extends Controller {
public function index() {
return Todo::all();
}
}
▼ Vue.js 側の主要ディレクトリ
/resources/js/app.js
Vueアプリのエントリーポイント。 「アプリをどのDOMに差し込むか」を決める。
/resources/js/Components/
Vueのコンポーネントを配置する場所。
/resources/js/Pages/
ページ単位のコンポーネント。
/vite.config.js
Viteの設定。Vueプラグインを読み込んでいる。
import { defineConfig } from 'vite';
import vue from '@vitejs/plugin-vue';
export default defineConfig({
plugins: [vue()],
});
▼ Bladeファイル
Vue.jsを使っていても、SPAではない場合は Blade でHTMLを出し、 Vue部分をコンポーネントとして差し込むこともある。
例:
@vite('resources/js/app.js')
これらのファイルの関係を理解すると、Laravel × Vue.js の全体を把握できるようになります。
Laravel API と Vue.js の連携方法
Vue.js側でAPIを叩く → Laravelがデータを返す という流れが基本です。
① Laravel側でAPI作成
Route::get('/items', function () {
return ['Laravel', 'Vue.js', 'Breeze'];
});
② Vue側で取得
import axios from 'axios';
export default {
data() {
return {
items: []
};
},
mounted() {
axios.get('/api/items')
.then(res => {
this.items = res.data;
});
}
}
これで「Laravel → Vue.js」へのデータ連携が成立します。
【実践】Laravel × Vue.js の開発の進め方(初心者向け)
開発手順は次のとおり:
- 要件を小さく分解する
- APIから作る(Laravel)
- Vue.jsで画面を作る
- APIと連携してデータを表示する
- ログイン認証が必要ならミドルウェアを設定
- Vue Router を導入してSPA化する(必要に応じて)
特に初心者には「バックエンド → フロントエンド」の順がおすすめ。 APIが先にあるとVue開発が楽になります。
Laravel × Vue.js でよくあるエラーと対処法
1. CORSエラー
APIとフロントが別ポートだと発生。
Laravelの app/Http/Middleware/HandleCors.php を調整。
2. Vueコンポーネントが読み込まれない
- Viteの再起動
- DOMに
id="app"があるか確認
3. 404エラー(Vue Router)
SPAの場合、Laravel側で「どんなURLでもVueを返す」設定が必要。
Route::get('/{any}', function () {
return view('app');
})->where('any', '.*');
まとめ:Laravel × Vue.js は最強の組み合わせ
本記事では、Laravel × Vue.jsの連携方法を完全に解説しました。
- Breezeは初心者向けで最強の構成
- Jetstreamは高機能で中級者向け
- LaravelのAPIとVue.jsの連携はシンプル
- ファイル構造とDOMのイメージが持てると一気に開発が楽になる
- SPA / SSR それぞれの特徴を理解すると構成選びで迷いにくくなる
- SPAにもSSRにも簡単に拡張できる
LaravelとVue.jsを使いこなせば、 現場レベルのWebアプリを短期間で開発できるようになります。
ぜひこの記事を保存しながら、何度も開発に活用してください。


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