
【保存版】SESの客先常駐面談で気を付けること完全ガイド|準備・当日の立ち振る舞い・逆質問・NG例
SESの客先常駐面談は、スキル確認だけでなく「この人と一緒に働けるか」を見極める場です。本記事では、評価される観点、準備チェックリスト、当日の振る舞い、逆質問、やりがちなNG、メールテンプレまで、明日から使える実践知をまとめました。Focus: 「SES 客先常駐 面談」

1. 面談の目的と評価ポイント
客先常駐面談は採用面接とは違い、「現場に適合するか」を短時間で判断する打合せに近い場です。主な評価軸は次の5つ。
- 技術適合:必須スキルの経験年数/深さ、周辺知識
- 業務理解力:要件の要約力、ドメイン理解、質問力
- コミュニケーション:簡潔さ、結論先出し、敬語・態度
- チーム適応:報連相の頻度、受け身でない姿勢、学習意欲
- リスク管理:セキュリティ意識、勤怠安定性、体調/稼働の見通し
合格ラインは「現場の立ち上がりに支障がない+コミュニケーションが円滑」。完璧なスキルセットよりも、不足をどう埋めるかの具体策が示せるかが鍵です。

2. 前日までの準備チェックリスト
- 📄 スキルシート最終版:案件に合わせて要約1ページを冒頭に追加(強み3点・最近の実績3件・使える技術)
- 🧭 職務経歴のタイムライン:年月・役割・チーム規模・成果を時系列で整理
- 🧪 技術深掘り対策:主要技術3つに対し「原理/選定理由/代替案/失敗談→対策」を口頭で3分説明できるよう練習
- 🎯 案件要求の読み込み:必須・尚可を分類し、満たせない項目に対する学習計画(いつ・何で・どれくらい)を明文化
- 🗣️ ロールプレイ:自己紹介60秒版/120秒版、逆質問5問、NGワード回避
- 🧰 オンライン準備:静かな環境、背景、カメラ位置、マイク、アカウント名(氏名+社名)を確認
- ⏰ 当日の段取り:5分前入室、表示名、資料のPDF化、共有テスト
3. スキルシート・経歴の伝え方(STAR法+数値化)
伝え方はSTAR法(Situation, Task, Action, Result)+数値化が基本。
- S/T:「ECの決済改修(3人チーム/2ヶ月)」
- A:「Spring BootでAPIを実装、例外ハンドリング標準化、ユニットテストカバレッジ80%」
- R:「障害工数を月8h→1hに削減、リリース後の問合せ0件を2ヶ月継続」
Tips:「関与度」を誤魔化さない。自分がやった範囲・意思決定・成果を具体化し、再現できる力を示す。

4. よくある質問と模範回答(実践テンプレ)
4-1. 自己紹介(60秒)
社名の◯◯と申します。Java/Spring Bootを中心にWeb開発を2年担当し、直近はEC決済の不具合削減に注力しました。
障害分析と例外ハンドリング標準化で、月8時間の障害対応を1時間に削減しています。
本案件ではAPI実装とテスト整備で早期立ち上がりに貢献します。
4-2. 強み・弱み
- 強み:課題の分解と標準化。問題の再発防止策まで落とし込む粘り強さ。
- 弱み:新技術のキャッチアップに時間がかかることがあり、週2回のインプット枠を確保し改善中。
4-3. 技術深掘り(例:Springの例外処理方針)
「RESTではコントローラ層で@ControllerAdvice
+@ExceptionHandler
を用いて統一レスポンスに揃え、HTTP 4xx/5xx
の使い分けを明確化。ビジネス例外は4xx、システム障害は5xxとして監視と連携」
4-4. 客先折衝の経験がない場合の回答
悪手:「ありません」「得意ではありません」で終わること。
良い例:
直接の顧客折衝は未経験ですが、要件の合意形成に必要な手順は理解しています。
社内レビューで「前提の確認→選択肢提示→メリデメ整理→結論」の順で合意を取る運用をしており、
現場ではまず先輩の同席のもとで議事録作成と論点整理を担当し、2~3回で単独進行できるように計画しています。
4-5. メンバーとして参画した際の貢献
「初週は環境構築と既存コードの読み込み、2週目から小粒タスクでPR、4週目までにエラー処理方針のドキュメント化まで対応」
5. 逆質問リスト(現場の内情を引き出す)
- この案件の今期のKPIと、エンジニアが直接影響できる指標は何ですか?
- レビュー体制(頻度/誰が/指摘観点)はどうなっていますか?
- 障害発生時の一次切り分けと連絡体制、SLA/夜間対応の有無は?
- 技術負債の棚卸しと返済計画はありますか?直近で解消したものは?
- オンボーディングの1~4週目の期待役割を教えてください。
- チームの雰囲気(雑談・相談のしやすさ)や情報共有のツールは?
- 服装・PC持ち込み・セキュリティ(USB/印刷/ログ)のルールは?
- 稼働安定性(残業の季節変動)と直近3ヶ月の実績は?
6. 当日の立ち振る舞い(対面/オンライン)
対面
- 5分前到着。入室時はドア3回ノック→名乗り→一礼→着席は指示後。
- 荷物は椅子の横、スマホはマナーモードでカバンの中。
- 回答は「結論→理由→具体例→再結論」。長くなりそうなら冒頭で所要時間を宣言。
オンライン
- 表示名は「氏名|自社名」。背景は無地、カメラ目線、マイクは事前チェック。
- 資料共有はウィンドウ単位。通知は事前にOFF。画面比率は100%で可読性確保。

7. NG例(やりがち)
- 盛る/曖昧にする:突っ込まれると破綻。関与度・規模・工数は正確に。
- 前職・現場の悪口:リスク人物認定。改善提案に言い換える。
- 質問ゼロ:関心なしと判断されがち。最低3問は用意。
- 「やったことないです」で終わる:代替経験と学習計画で補完。
8. セキュリティ・コンプライアンス配慮
- 案件名・社名・機密情報は外部に持ち出さない(録音・撮影・スクショ禁止)。
- 私物PCの利用可否、USB・印刷のルール、ログ監査の範囲を確認。
- 生成AIの利用方針(コード貼付の可否・匿名化基準)を事前に確認。
9. 条件確認テンプレ(要点)
- 勤務時間・コアタイム・残業実績/清算幅
- 体制(役割/レビュー責任者/連絡チャネル)
- 技術スタック(言語/FW/CI/監視/課題管理)
- 環境(OS/IDE/リポジトリ/権限付与のリードタイム)
- 服装・入館・機材・席の種別(固定/フリー)
10. 面談後のフォロー(お礼メールテンプレ)
お礼メール(コピペ可)
件名:本日の面談のお礼(氏名|◯◯株式会社) ◯◯株式会社 ◯◯様 本日はお忙しい中、面談のお時間をいただきありがとうございました。 案件の目的(◯◯)や体制、レビュー方針について理解が深まりました。 私からは、初月は環境構築と既存コードの把握、2週目以降は小粒タスクから PRを通じてキャッチアップし、4週目までにエラー処理方針のドキュメント化まで 対応したいと考えております。 ご検討のほど、何卒よろしくお願いいたします。 —— 氏名(フリガナ) 所属:◯◯株式会社 連絡先:xxx@example.com / 080-xxxx-xxxx
11. まとめ
客先常駐面談は「即戦力×協働のしやすさ」の確認です。スキルの穴を隠すより、補完策と姿勢を具体的に示すことが最短合格への近道。
本記事のチェックリストとテンプレを使い、明日からの面談で再現してください。
12. FAQ
Q. 未経験技術が必須の場合は落ちますか?
A. 即戦力枠では厳しいこともありますが、代替経験+短期学習計画が明確なら通過例は多いです。
Q. 面談で失敗したかも…挽回できますか?
A. お礼メールで不足回答を補足するのは有効です。数行で要点を簡潔に。
Q. 逆質問は何問が適切?
A. 時間によりけりですが、3〜5問を目安に優先度順で。
Q. 服装やカメラはどこまで気にすべき?
A. 清潔感が最優先。オンラインは顔の明るさと声のクリアさを重視。
Q. 客先折衝の練習方法は?
A. ロールプレイ(議事進行・要件確認・結論整理)を録画して自省。型を持つと安定します。